中国での語学留学:HSKが求められる場合と求められない場合
中国での語学留学でHSKが求められるかどうかは、どの奨学金の、どの課程かによって異なります。中国政府奨学金では、中国語で教える専攻課程の出願資格にHSKの級が書かれていますが、語学(予備)課程だけを対象としたHSKの項目はありません。国際中国語教師奨学金2025では、一年制、一学期制、四週間、オンラインの区分ごとにHSKの点数や級の条件が示されています。
本ページの日本語は、公式ページの内容を本サイトが訳したものです。2つの文書は内容が別のものなので、分けて説明します。
中国政府奨学金の出願資格
「中国政府奨学金申請ガイド」(Application Guide for Chinese Government Scholarship)の「IV. Eligibility」には、出願者が満たさなければならない条件が1〜11の項目で並んでいます。HSKの級が書かれているのは、次の項目です。
- 中国語で教える一般学者プログラム(中国語専攻を除く)に出願する場合、HSK3級に合格していなければなりません。
- 中国語で教える高級学者プログラムに出願する場合、HSK3級に合格していなければなりません。
- 中国語で教える修士課程または博士課程に出願する場合、HSK4級に合格していなければなりません。
- 中国語以外の言語で教える課程に出願する場合、言語能力や学力などの点で、志望大学の入学条件を満たさなければなりません。この項目にはHSKの級は書かれていません。
- 学部課程に出願する場合、CSCA(China Scholastic Competency Assessment)の有効な成績報告書をアップロードしなければなりません。
中国政府奨学金は、専攻の学習と中国語(予備)の学習の両方を対象としています。期間について書かれた「II. Duration」によると、中国語(予備)課程は1年間です。出願資格の1〜11の項目には、中国語(予備)課程だけを対象としたHSKの項目はありません。
国際中国語教師奨学金2025の区分別の条件
「国際中国語教師奨学金2025申請ガイドライン」(Application Guidelines for International Chinese Language Teachers Scholarship 2025)は、中外語言交流合作中心(CLEC)が発行した文書です。HSKとHSKK(HSK口頭試験)に関する記載を、区分ごとに次の表にまとめました。数字は文書の記載どおりです。
| 区分(文書の項目) | 対象として書かれている課程 | HSKの条件 | HSKKの条件 |
|---|---|---|---|
| 一年制(4.) | 中国語学習課程 | HSK3級210点以上 | HSKKの点数を提出した出願者が優先されます |
| 一年制(4.) | 国際中国語教育課程 | HSK3級270点以上 | HSKKの点数が必要です |
| 一年制(4.) | 中国語・文学、中国史、中国哲学の課程 | HSK4級180点以上 | HSKK中級で60点以上 |
| 一学期制(5.) | 国際中国語教育、中国語・文学、中国史、中国哲学の課程 | HSK3級180点以上 | HSKKの点数が必要です |
| 一学期制(5.) | 中医学、太極文化の課程 | HSKの点数の提出が必要です(級と点数は書かれていません) | HSKKの点数も提出した出願者が優先されます |
| 四週間(6.) | 中国語学習、中医学、太極文化、中国語とホームステイのプログラム | HSKの点数の提出が必要です(級と点数は書かれていません) | 項目に記載はありません |
| オンライン一年制(8. a) | 1年間の中国語学習 | ほとんどの場合、HSK3級180点が必要です | HSKKの点数も提出した出願者が優先されます |
| オンライン一学期制(8. b) | 一学期間の中国語学習 | ほとんどの場合、HSKの点数が必要です(級や点数は問いません) | 項目に記載はありません |
一学期制の項目(5. Scholarship for One-Semester Study Program)には、中国語学習課程という区分名は書かれていません。一年制と一学期制の開始時期として書かれているのは、2025年9月と2026年3月です。いずれの日付も、2026年10月11日時点ではすでに過ぎています。
文書に条件が書かれていない場合
- 中国政府奨学金の出願資格には、中国語(予備)課程だけを対象としたHSKの項目がありません。
- 国際中国語教師奨学金2025の一学期制の項目には、中国語学習課程が書かれていません。
- 国際中国語教師奨学金2025の四週間の項目には、HSKKについての記載がありません。
- 中国語以外の言語で教える課程では、中国政府奨学金の第11項により、志望大学の入学条件が基準になります。
自費で語学コースに通う場合は、受け入れ先の大学が出す案内が決まりになります。文書に書かれていない点は、大学に問い合わせることができます。
出典
- 中国政府奨学金申請ガイド:China Scholarship Council(CSC)、Campus China(campuschina.org)
- 国際中国語教師奨学金2025申請ガイドライン:中外語言交流合作中心(CLEC)
確認日:2026年10月10日
本ページは非公式のまとめであり、漢考国際(CTI)、中外語言交流合作中心、中国教育部が発行したものではありません。内容が公式ページと異なる場合は公式ページが優先します。